「利己」と他者のはざまで──​近代日本における社会進化思想 

松本三之介

装幀:難波園子
2017年6月21日発売
四六判 上製カバー装 456頁
定価:本体3,700円+税
ISBN 978-4-7531-0341-6

明治時代に輸入された「社会進化論」の議論を個々人の思想家(加藤弘之、小崎弘道、内村鑑三、穂積陳重、有賀長雄、中江兆民、徳富蘇峰、丘浅次郎、大山郁夫…)に即して丹念に跡付ける。そこで展開される「進化」と「進歩」の違いや「自然権思想」など社会認識にとって避けることができない概念の説明は、著者長年の思想史研究の成果である。


目次

第1章 思想としての社会進化論
第2章 加藤弘之と社会進化論
第3章 キリスト教と進化論
第4章 「法律学の革命」
第5章 有賀長雄の社会進化論
第6章 中江兆民における進化の観念
第7章 徳富蘇峰と社会進化論――『将来之日本』を中心に
第8章 丘浅次郎――生物学者の社会進化論
第9章 「利己」と「愛国」――明治後期の加藤弘之
第10章 社会主義とダーウィニズム
第11章 大山郁夫の国家論と進化論
終章 社会進化論の思想的意味


著者

松本 三之介(まつもと さんのすけ)
1926年茨城県生まれ。1948年東京大学法学部卒業。
現在、東京大学名誉教授。
著書に
『天皇制国家と政治思想』(1969年、未來社)
『国学政治思想の研究』(1972年、未來社)
『近代日本の知的状況』(1974年、中央公論社)
『近世日本の思想像 歴史的考察』(1984年、研文出版社)
『明治精神の構造』(1993年、岩波書店)
『明治思想における伝統と近代』(1966年、東京大学出版会)
『明治思想史 近代国家の創設から個の覚醒まで』(1996年、新曜社)
『吉野作造』(2008年、東京大学出版会)
『近代日本の中国認識 徳川期儒学から東亜協同体論まで』(2011年、以文社)
『「利己」と他者のはざまで 近代日本における社会進化思想』(2017年、以文社)