人民とはなにか? 

アラン・バディウ、ピエール・ブルデュー、ジュディス・バトラー、ジョルジュ・ディディ=ユベルマン、サドリ・キアリ、ジャック・ランシエール(市川崇 訳)

装幀:難波園子
2015年4月24日発売
四六判 上製カバー装 216頁
定価:本体2,400円+税
ISBN 978-4-7531-0325-6

「国民」という集合体の内部で「人民」として自らを構成する者たち――。非正規雇用労働者、低所得者、人種・文化的差別に苦しむ移民たち……。本書(原書)の企画途中にフランスで起きた「シャルリー・エブド」事件、そして後の「愛国」による主体回復への反動は、国家の彼方へ「人民」を構築していこうとする動きへの大きな試練となった。新自由主義的グローバリズムに抗する革新的主体としての「人民」概念の再興は可能か? 世界的に著名な6名の思想家による論集。


目次


「人民」という語の使用に関する24の覚書き(アラン・バディウ)
「大衆的(人民の)」と言ったのですか?(ピエール・ブルデュー)
われわれ人民――集会の自由についての考察(ジュディス・バトラー)
可感的にする(ジョルジュ・ディディ=ユベルマン)
人民と第三の人民(サドリ・キアリ)
不在のポピュリズム(ジャック・ランシエール)
解題 市川崇


著者

アラン・バディウ(Alain Badiou)
1937年生まれ。現代フランスを代表する哲学者、作家。国立高等師範学校フランス現代哲学国際研究センター所長。著書に『コミュニズムの仮説』(水声社)など。

ピエール・ブルデュー(Pierre Bourdieu)
1930―2002年。社会学者。アルジェ大学、社会科学高等研究院を経てコレージュ・ド・フランス教授。著書に『ディスタンクシオン』(藤原書店)など。

ジュディス・バトラー(Judith Buttler)
1956年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校。修辞学・比較文学教授。哲学専攻。主な著書に『ジェンダー・トラブル』(青土社)、『生のあやうさ』(以文社)など。

ジョルジュ・ディディ=ユベルマン (Georges Didi-Huberman)
1953年生まれ。美術史家、哲学者。国立社会科学研究院准教授。著書に『残存するイメージ』(人文書院)など。

サドリ・キアリ(Sadri Khiari)
1958年生まれ。政治学博士。共和国原住民運動(MIR)の創設者。

ジャック・ランシエール(Jacques Rancière)
1940年生まれ。哲学者。パリ第8大学名誉教授。著書に『民主主義の憎悪』(インスクリプト)など。

訳者

市川 崇(いちかわ たかし)
1962年大阪生まれ。1997年パリ第7大学博士課程修了。現在、慶應義塾大学文学部教授。
著書に、L’opération fictive et la conception du sujet chez Goerges Bataille (博士論文)のほか、『ユートピアの文学世界』(2008年)『フランス文学をひらく』(2010年、ともに共著、慶應義塾大学出版会)など。
訳書に、アラン・バディウ+ニコラ・トリュオング『愛の世紀』(2012年)、アラン・バディウ『コミュニズムの仮説』(2013年、共に水声社)がある。