他処からやって来た声──デ・フォレ、シャール、ツェラン、フーコー
モーリス・ブランショ(守中高明 訳)
装幀:桂川潤
2013年2月22日発売
四六判 上製カバー装 216頁
定価:本体2,800円+税
ISBN 978-4-7531-0310-2
現代思想の開拓者が最期に明かした現代思想の核心!
20世紀を代表する四人の知性=デ・フォレ、シャール、ツェラン、フーコーを論じ、他者の声に耳を澄まし、〈未知なるもの〉の領域を切り拓く。人文科学変革の震源となった現代フランス最大の作家・思想家の営為を凝縮した遺作。
目次
アナクルシス ルイ= ルネ・デ・フォレの詩について
他処からやって来た声
白 黒
アナクルシス
ラスコーの獣 ルネ・シャール
最後に語る人 パウル・ツェラン
ミシェル・フーコー わが想像のうちの
危険に晒された人
構造主義への訣別
非連続性の要請
知、権力、真理?
隷属から主体へ
内なる確信
今日、私とは誰か?
血の社会、知の社会
殺戮する人種主義
性について語ることへの執念
おお、わが友らよ
著者
モーリス・ブランショ(Maurice Blanchot)
1907年―2003年。20世紀後半のフランスが持ち得た最大の作家・批評家の一人。主な邦訳書に『至高者』(筑摩書房)、『死の宣告』(河出書房新社、)、『望みのときに』(未来社)、『私についてこなかった男』(書肆心水)、『最後の人/期待 忘却』(白水社)、『文学空間』(現代思潮社)、『来るべき書物』(筑摩書房)など。
訳者
守中 高明(もりなか たかあき)
1960年生まれ。早稲田大学法学学術院教授。詩人。主な著書に『脱構築』『法』(以上、岩波書店)、『存在と灰――ツェラン、そしてデリダ以後』(人文書院)、『終わりなきパッション――デリダ、ブランショ、ドゥルーズ』(未来社)、『現代詩文庫 守中高明詩集』(思潮社)など。翻訳にデリダ『コーラ プラトンの場』(未来社)など。