西洋が西洋について見ないでいること/P・ルジャンドル

西洋が西洋について見ないでいること

装幀:難波園子
装画:宇佐美圭司 2018年10月18日発売
四六判 上製カバー装 184頁
定価:本体2,300円+税
ISBN 978-4-7531-0237-8

西洋が西洋について見ないでいること──法・言語・イメージ 【日本講演集】

ピエール・ルジャンドル(森元庸介 訳、西谷修 解題)

西洋は何を根拠に成り立ち、みずからを世界化したのか? マネージメントと科学主義がグローバルな支配を及ぼす時代に、鏡をとおして、イメージ、主体、アイデンティティを問い直し、ことばを話す生き物=人間の生きる論理を明るみに出す。

ドグマ人類学への最良の手引き。


目次

西洋は本当に地理的な概念にすぎないのだろうか――導入としての考察  
本書の見取り 
第1講演  西洋が西洋について見ないでいること
第2講演  話す動物とは何か–人間の組立てについての考察
第3講演  人間のドグマ的な次元についてのいくつかの考察
光の射すところ  山口薫《花の像》について――人間と世界の対話的な関係
訳者付記  

「旅の荷物」西谷修〔解題〕  


著者

ピエール・ルジャンドル(Pierre Legendre)
1930年、ノルマンディー生まれ。法制史家・精神分析家。1957年パリ大学法学部で博士号を取得。民間企業、ついで国連の派遣職員としてアフリカ諸国で活動したのち、リール大学、パリ第10大学を経て、パリ第一大学教授と高等研究実習院研究主任を96年まで兼任。分析家としてはラカン派に属し、同派の解散以降はフリーランスとなる。中世法ならびにフランス近代行政史についての多数の研究を発表したのち、とくに70年代以降、主体形成と規範性の関係を問いながら、西洋的制度世界の特異性と産業社会におけるその帰結を考察する作業をつづけている。
既訳書に『ロルティ伍長の犯罪』(西谷修訳、人文書院、1998年)、『ドグマ人類学総説』(西谷修監訳、平凡社、2003年)、『西洋が西洋について見ないでいること』(森元庸介訳、以文社、2000年)、『真理の帝国』(西谷修・橋本一径訳、人文書院、2006年)、『ルジャンドルとの対話』(森元庸介訳、2010年)。

訳者

森元 庸介(もりもと ようすけ)
1976年、大阪府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。パリ西大学博士(人文学)。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。
著書に La Légalité de l’art. La question du théâtre au miroir de la casuistique (Fayard, à paraître)。
訳書にジョルジュ・ディディ=ユベルマン『ヴィーナスを開く』(宮下志朗と共訳、白水社、2002年)、『ニンファ・モデルナ』(平凡社、近刊)、ジャン=クロード・レーベンシュテイン『猫の音楽』(勁草書房、2014年)。

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