【目次】
序章
第1章 世界中に待ち望まれた衝撃 ― 中世ヨーロッパ社会運動と政治危機
はじめに
階級関係としての農例奴制
共有地(コモンズ)をめぐる闘争
解放と社会的分断
千年王国運動と異端運動
セクシュアリティの政治化
女性と異端信仰
都市の闘争
ペストと労働の危機(レイバー・クライシス)
性政治、国家(セクシュアル・ポリティクス)の出現、そして反革命
第2章 労働の蓄積と女性の価値の切り下げ
―「資本主義への移行」における「差異」の構築
はじめに
ヨーロッパにおける資本主義的蓄積と労働の蓄積
ヨーロッパにおける土地の私有化、欠乏の生産、再生産と生産の分離
価格革命とヨーロッパの労働者階級の窮乏
労働力の再生産への国家の介入 ― 貧民救済と労働者階級の犯罪化
女性労働の価値の切り下げ
女性 ― 新たなコモンズ、失われた土地の代用品
賃金の家父長制
女性の調教、女らしさと男らしさの再定義 ― ヨーロッパにおける未開人と
しての女
植民地化、グローバリゼーション、女性
〈植民地における人種・階級〉から〈植民地における性・人種・階級〉へ
資本主義と性別分業
第3章 偉大なるキャリバン ― 反抗する身体との闘い
第4章 ヨーロッパの魔女狩り
はじめに
魔女あぶりの時代と国家主導
悪魔信仰と生産様式における変化
魔女狩りと階級的反抗
魔女狩り、女狩り、労働の蓄積
魔女狩りと男性優位 ― 女性の調教
魔女狩りとセクシュアリティの資本主義的合理化
魔女狩りと新世界
魔女、治療者、そして近代科学の誕生
第5章 植民地化とキリスト教化 ― 新世界のキャリバンと魔女
はじめに
人食い(カニバル)の誕生
搾取、抵抗、悪魔化
アメリカ大陸の女性と魔女
ヨーロッパの魔女と「インディオ」
魔女狩りとグローバリゼーション
訳者解題
原注
参考文献 |