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   2016年12月12日発売

複数性のエコロジー
人間ならざるものの環境哲学

篠原 雅武 著

四六判 上製カバー装  320頁
定価:本体2,600円+税
ISBN 978-4-7531-0335-5 C0010
           モダニティの終焉からエコロジカルな時代へ


地震、原発問題、無差別殺人、自殺……現在、われわれが感じるこの「生きづらさ」とはなんなのか?「エコロジー」概念を刷新し世界的な注目を集める思想家ティモシー・モートンは、現代人の生きる空間そのものが「うつの空間」と化しているという。都市空間の「荒廃」を問い続け、ヴェネチア・ビエンナーレ日本館展示にもかかわるなど精力的な活動を続ける著者が、モートンと直接に対話しながら辿り着いた、自分への配慮と、ヒト・モノを含む他者との結びつきの環境哲学。……「人間が、人間だけで生きていることのできていた時代が終わろうとしている」。

※巻末には日本初公開となるティモシー・モートンのインタビューを収録。

☆ ブログ記事 ☆ 〔ウラゲツ☆ブログ〕2016年12月 

【著者紹介】 

篠原 雅武(しのはら・まさたけ)

1975年生まれ。社会哲学、思想史専攻。1999年京都大学総合人間学部卒業。2007年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。2012年4月より、大阪大学大学院国際公共政策研究科特任准教授(2017年3月まで)。2015年4月より、京都大学人文科学研究所非常勤講師。2016年開催のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館制作委員。

著書:『公共空間の政治理論』(人文書院、2007年)
    『空間のために』(以文社、2011年)
    『全-生活論』(以文社、2012年)
    『生きられたニュータウン――未来空間の哲学――』(青士社、2015年)

訳書:M・デランダ『新たな社会の哲学』(人文書院、2015年)

【目次】

序章

 1.気配を感じる

 2.『ハーモニー』

 3.複数の手

 4.モートンを知る

 5.荒廃の解釈から、無解釈的な世界へ

 6.ヴェネチア・ビエンナーレ

 7.ティモシー・モートンと相関主義批判

 8.エコロジカルに思考するモートン
 9.あなたを気づかうこと=他の存在を気づかうこと=エコロジカルに気づかうことの
  始まり
 10.私を崩すこと、敏感になること
 11.モートンとの時空間
第1章 アンビエント・エコロジーへ
 1.モートンのエコロジーと客体(オブジェクト)指向存在論
 2.全体論的な環境保護思想への批判
 3.エコロジカルな時代における「イズム」なき思考
 4.「あなたと私」のエコロジー
 5.「もの」の他性
 6.無意識と闇
 7.アンビエンスと曖昧なもの(ambiguity)
 8.脆さと穏やかさ―アンビエント詩学
 9.ニヒリズムの隘路
第2章 荒廃のエコロジー
 1.無意識と徴候
 2.テクストのエコロジー/エコロジーのテクスト
 3.相互連関の多層性
 4.環境が織りなされていく
 5.荒廃空間
 6.エコロジーの詩学
 7.連関の未確定―ハーマンとの比較
 8.荒廃の未来―ダークエコロジーへ
第3章 「もの」のエコロジー
 1.素材と客体
 2.廃物と不整合
 3.アウラの崩壊
 4.くつろぎとアンビエンス
 5.くつろぎの崩壊
 6.殺戮の空間
 7.弱いこと、脆いこと、不完全であること
 8.人間ならざるものの他性、愛、相互連関
第4章 幕張ダークエコロジー
 1.埋立人工都市
 2.病の埋立地
 3.現実の私、現れている私
 4.曖昧なものの除去、生真面目
 5.最果て埋立地
 6.静寂の器官なき身体
 7.疲弊の内省
 8.孤独にさすらい外れていく
 9.「あなたがいなくて私は死んでいく」
第5章 死んでゆく世界と一緒にいること
 1.「死んでゆく世界と一緒にいたい」
 2.荒廃のイメージ
 3.人間ならざるものへの入口
 4.矮小な全体
 5.世界の終わり
 6.ヒロシマ
 7.世界からゾーンへ
 8.荒むことの解放感
第6章 内的空間へ
 1.ルフェーブルの空間
 2.空間の放擲
 3.モートンの空間
 4.空間の非現前性
 5.空間のショック経験
 6.エコロジカルな刻印についての瞑想
終章

ティモシー・モートン・インタビュー2016
注解
謝辞
 
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